Mesozoic世界の恐竜ニュース

トップ / ニュース / 研究

研究

ティラノサウルスの体温は約36.3℃、ゾウと同じ水準

歯の同位体分析が、自ら体温を保つ動物だったことを示した。

Sci.News

36.3℃

Science Advances

米モンタナ州ヘルクリーク層の歯3本を、エナメル質中の炭素と酸素の結びつき方から形成時の温度を求める方法(クランプト同位体温度計)で分析した。

平均体温は約36.3℃。

同じ生態系のワニ類は約30.9℃で、ティラノサウルスが自ら体温を保っていたことを示す。

Science Advances 掲載。

背景

恐竜の体温は長く論争が続くテーマだ。1999年にはティラノサウルスとギガノトサウルスの酸素同位体から、現生の哺乳類より低い代謝の内温性と、大きな体による保温が示唆された。2006年には体の大きさから体温を推定する研究が出て、アパトサウルスは41℃超、小型の恐竜は約25℃とされた。体が大きいほど熱がこもる、という考え方だ。

メソゾイックの見方

今回の強みは、同じ地層のワニ類と直接比べた点にある。ティラノサウルスの値は現生のゾウと同じ水準で、ワニ類より約5℃高かった。著者らは、アラスカのような寒い高緯度でも生息できたと見積もる。パタゴニアの高緯度での営巣の報告と合わせると、恐竜は寒さに強かったという像がはっきりしてくる。

限界も書いておく。分析した歯は3本で、歯は作られた時期の体温しか記録しない。成長段階や季節による変化は、これからの課題だ。

出典・詳細 Sci.Newsの記事を読む掲載誌 Science Advances

参考にした情報

関連商品

PR

このセクションはアフィリエイト広告を含みます。

関連記事

ニュース一覧