ENCYCLOPEDIA ・ その他の鳥盤類
レソトサウルス
Lesothosaurus ・ 1978年命名
前期ジュラ紀のアフリカ南部に生息した全長1〜2mの原始的な鳥盤類である。食物を咀嚼できず、小動物も食べる雑食性だったと考えられている。
- 分類
- その他の鳥盤類
- 時代
- ジュラ紀前期(約2億〜1.9億年前)
- 全長
- 約1〜2m
- 食性
- 雑食
- 発見地
- レソト、南アフリカ
上部エリオット層
特徴
全長約1〜2mの、軽い体つきの二足歩行の恐竜である。細長い脚、物をうまくつかめない小さな腕、細い尾から、速く走れたと考えられている。最も早い時期の鳥盤類の一つで、頭骨と胴体の化石が数多く見つかっているため、初期の鳥盤類としては最もよく分かっている。
小さな頭骨は細くとがり、大きな眼窩をもつ。顎の先は角質のくちばしで、その後ろに木の葉形の歯が並ぶ。歯の分析から、くちばしで食べ物を切り取るだけで、かみ砕くことはできなかったとされる。歯のすり減り方が乾燥地の硬い植物を食べた場合より少ないことから、柔らかい植物がない季節には小動物を主に食べる雑食だったと考えられている。
発見と命名
1959年にフランスの地質学者ジャン・ファーブルがレソトの上部エリオット層で歯のついた下顎の破片を見つけ、1964年にファブロサウルスと名づけられた。1963〜1964年にはロンドン大学ユニバーシティ・カレッジの調査隊が同じ地域から頭骨を含む多くの化石を集めた。
1978年、ピーター・ガルトンがこれらの頭骨をもとにレソトサウルス・ディアグノスティクスと名づけた。名は「レソトのトカゲ」の意味である。ファブロサウルスは破片しかないため疑問名とされているが、その標本もレソトサウルスの個体である可能性が高い。
分類と研究
ガルトンは原始的な鳥脚類と考えたが、1991年にポール・セレノが鳥盤類の基部に置き直した。その後の解析では新鳥盤類の最も原始的な仲間とされることが多い一方、装盾類の非常に初期の仲間とする説もあり、説が分かれる。
2005年に命名されたストルムベルギアは、2017年の研究で成長の違いにすぎないとされ、レソトサウルスの成体とみなされるようになった。2016年には大きな3個体がまとまった骨の層が報告され、群れで暮らしていた可能性が示されている。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
同じその他の鳥盤類の恐竜
同じジュラ紀前期の恐竜
同じ国(レソト・南アフリカ)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。