ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
ピアトニツキサウルス
Piatnitzkysaurus ・ 1979年命名
南半球のジュラ紀の獣脚類として最もよく知られたものの一つである。同じ地層のコンドルラプトルと同一属ではないかとも議論されている。
- 分類
- 獣脚類 ・ ピアトニツキサウルス科
- 時代
- ジュラ紀前期(約1.79億〜1.77億年前)
- 全長
- 約4.3m
- 食性
- 肉食
- 発見地
- アルゼンチン
カニャドン・アスファルト層(チュブ州)
特徴
二足で歩く、比較的きゃしゃな中型の肉食恐竜で、全長約4.3m、体重約450kgと推定されている。ただしこの値は成長途中のホロタイプにもとづく。腕は頑丈で、後肢は力強く、足には4本の指がある。
全体の印象はアロサウルスに似るが、肩甲骨が短く幅広いこと、上腕骨が大腿骨の半分の長さで前肢が比較的長いこと、恥骨と坐骨の接する部分が広いことなど、より原始的な特徴を残している。脳函には、遠縁のシノヴェナトルとシノルニトサウルスにしか知られていないくぼみがあり、この属の固有の特徴とされる。
発見と命名
ホロタイプは1977年、1982年、1983年の調査で、アルゼンチンのカニャドン・アスファルト層から集められた。部分的な頭骨と体の前半の骨がゆるく関節した状態で残る、成長途中の個体である。1986年には成体の骨も加えられた。
1979年にホセ・ボナパルテがピアトニツキサウルス・フロレシと名づけた。属名はロシア生まれのアルゼンチンの地質学者アレハンドロ・マトベイエビチ・ピアトニツキーにちなむ。同じ論文では、同じ地層の竜脚類パタゴサウルスとヴォルクヘイメリアも記載された。
分類と研究
ボナパルテは1986年にアロサウルス科に入れたが、その後アベリサウルス科、原始的なカルノサウルス類、テタヌラ類の基部など、さまざまな位置に置かれてきた。2012年には独自のピアトニツキサウルス科が立てられ、メガロサウルス上科の最も原始的なグループとされるが、その位置づけの支持は弱い。
南半球のジュラ紀の獣脚類として最も完全に知られるものの一つで、テタヌラ類の初期の進化を知る手がかりとされる。同じ地層のコンドルラプトルは個体差にすぎないとする意見もあったが、四肢の詳しい再記載では多くの違いが見つかっている。
見られる博物館
- アルゼンチン自然科学博物館アルゼンチン ブエノスアイレス ・ 復元骨格
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。