DINO PRESS世界の恐竜ニュース

ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類

エラフロサウルス

Elaphrosaurus ・ 1920年命名

「軽い足のトカゲ」を意味し、細長い胴と短い後肢をもつケラトサウルス類である。くちばしをもつ近縁のリムサウルスとの関係から、植物食または雑食だった可能性が指摘されている。

分類
獣脚類 ・ ノアサウルス科
時代
ジュラ紀後期(約1.57億〜1.52億年前)
全長
約6〜6.2m
食性
雑食
発見地
タンザニア
テンダグル層(リンディ州)

特徴

エラフロサウルスは中型で体つきの軽い獣脚類で、全長は約6〜6.2m、腰の高さ約1.46m、体重200kgあまりと推定されている。頭骨は見つかっておらず、知られていることの多くはほぼ完全な1体の骨格による。体の長さに比べて後ろあしが短く、胸の厚みが特に薄い細長い胴をもつのが目立つ特徴である。

すねの骨は大腿骨よりかなり長く、走るのに向いた脚のつくりだったと考えられている。首は長いものの関節が細く柔軟さに欠け、小さな頭しか支えられなかったとみられる。このため大きな獲物を襲う捕食者ではなかったとされ、くちばしをもつ近縁のリムサウルスとの関係から、植物食または雑食だった可能性が指摘されている。

発見と命名

タイプ標本は1910年、タンザニアのリンディ州にあるテンダグル層で、ヴェルナー・ヤーネンシュらが採集した。椎骨、骨盤、ほぼ完全な左の後ろあしなどからなり、ドイツのベルリン自然史博物館に収蔵されている。

1920年にヤーネンシュがエラフロサウルス・バンベルギ(Elaphrosaurus bambergi)と命名した。属名はギリシャ語の「身軽な」と「トカゲ」を合わせた「軽い足のトカゲ」の意味で、速く走れたと考えられたことにちなむ。種小名はテンダグル調査を資金面で支えた実業家パウル・バンベルクへの献名である。

分類と研究

分類は長く揺れ動いた。当初は小型獣脚類の寄せ集めだったコエルロサウルス類とされ、その後ダチョウ型恐竜のオルニトミムス科やコエロフィシスのなかまとする説も出された。近年の研究ではケラトサウルス類とされ、2016年の再研究では肩や足の甲の骨の特徴から、ノアサウルス科の初期のなかまでアジアの一部のノアサウルス科とともにエラフロサウルス亜科を作るとされた。

これまでにアルジェリアやニジェール、アメリカのモリソン層などの化石がエラフロサウルスの別種や同属とされたことがあるが、多くはのちに疑わしいとされた。同じ地層からはギラッファティタンやディクラエオサウルス、剣竜のケントロサウルス、ディサロトサウルスなどが見つかっている。

見られる博物館

同じ獣脚類の恐竜

ヘレラサウルスプティコテラテスコエロフィシスディロフォサウルスクリオロフォサウルスピアトニツキサウルスモノロフォサウルスクルキシケイロス

同じジュラ紀後期の恐竜

ディサロトサウルス ブラキトラケロパン グアンロン ディプロドクス ダケントルルス トゥリアサウルス ステゴサウルス トゥオジャンゴサウルス

同じ国(タンザニア)で見つかった恐竜

ディサロトサウルス ケントロサウルス ギラッファティタン ムニャマワムトゥカ ディクラエオサウルス

出典

  1. en.wikipedia.org/wiki/Elaphrosaurus

数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。