ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
モノロフォサウルス
Monolophosaurus ・ 1993年命名
頭頂に鼻骨からなる1本の大きなとさかを持ち、名前は「一つのとさかのトカゲ」を意味する。とさかや首の骨には大きな気室があった。
- 分類
- 獣脚類 ・ テタヌラ類
- 時代
- ジュラ紀中期(約1.68億〜1.61億年前)
- 全長
- 約5〜5.5m
- 食性
- 肉食
- 発見地
- 中国
石樹溝層(新疆ウイグル自治区・ジュンガル盆地)
特徴
モノロフォサウルスは全長約5〜5.5m、体重約475kgと推定される中型の獣脚類である。模式標本の頭骨は長さ約80cmで、頭骨の長さの約4分の3を占める大きなとさかが吻の正中線上にそびえ、目の上の高さまで届く。とさかは前上顎骨から始まり、主に鼻骨でできている。断面は三角形で、上面は尖らず平らになっており、側面には多くのこぶや膨らみがある。
CTスキャンにより、鼻骨の内部には大きな気室があることが分かった。首の骨も気嚢が入り込んで中が空洞になっている。前上顎骨の側面に鼻の穴の下を回り込む深い溝があることや、目の上の涙骨に手斧のような形の突起があることが、この属を見分ける特徴とされる。
発見と命名
ほぼ完全な骨格は1981年、石油開発のための地層調査中にドン・ジーミン(董枝明)が中国・新疆ウイグル自治区のジュンガル盆地で見つけ、1984年に掘り出された。正式な記載の前にはいくつかの名前で報道されたが、いずれも記載を伴わない無効な名である。1993〜1994年、ジャオ・シージン(趙喜進)とフィリップ・J・カリーが模式種モノロフォサウルス・ジアンギを命名した。
属名はギリシャ語で「一つのとさかのトカゲ」を意味する。種小名は化石が見つかった近くの、廃墟となった砂漠の宿「将軍廟(ジアンジュンミャオ)」にちなむ。模式標本は頭骨、下顎、背骨、腰の骨を含むが、尾の後ろ、肩の骨、四肢は欠けている。
分類と研究
当初はメガロサウルス類とされ、その後はアロサウルス上科とされることが多かった。2007年以降は、テタヌラ類の根元に近い原始的な位置に置く研究が出てきた。2019年にはカルノサウルス類で最も原始的なものとされ、2023年以降の解析ではスピノサウルス科に近い、あるいはその中に入るとする結果も出ており、位置付けは説が分かれる。
2006年には、同じ地層の薄いとさかをもつグアンロンをモノロフォサウルスの若い個体とする説が出されたが、2010年の再記載で、グアンロンの模式標本は成体であるとして否定された。同じ地域にはシンラプトルやマメンチサウルスなども暮らしていた。
見られる博物館
- 中国古動物館(IVPP)中国 北京市西城区 ・ 1階中央の骨格
- 固城恐竜博物館韓国 慶尚南道固城郡 ・ 1階中央の模型
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同じ国(中国)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。