ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
サバンナサウルス
Savannasaurus ・ 2016年命名
非常に幅の広い腰を持つ初期のティタノサウルス類である。ホロタイプはオーストラリアで最も完全な竜脚類標本として知られる。
- 分類
- 竜脚形類 ・ ティタノサウルス類
- 時代
- 白亜紀後期(約9400万〜9350万年前)
- 全長
- 約15m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- オーストラリア
ウィントン層(クイーンズランド州)
特徴
全長約15m、体重約20トン、肩の高さ約3mと推定される中型のティタノサウルス類である。腰の幅は最も広いところで1.1mを超え、非常に幅が広い。
幅広い腰や頑丈な上腕骨は体重を分散させ、柔軟な背骨とあわせて、暮らしていた氾濫原のぬかるんだ地面を歩くのに役立ったと考えられている。尾の骨の1つで前の関節面が上半分はへこみ、下半分はふくらんでいることが、この恐竜の特徴とされる。
発見と命名
2005年3月、オーストラリアン・エイジ・オブ・ダイナソーズ博物館の創設者デイヴィッド・エリオットとその家族が、クイーンズランド州ウィントンの北東約60kmの牧場で化石を見つけた。同じ年にクイーンズランド博物館と数百人のボランティアが発掘し、岩から骨を取り出す作業には約10年かかった。
標本は首・胴・腰・尾の骨、肩や前肢、腰の骨、足の骨など約40点で、全身の約20〜25%にあたり、オーストラリアで最も完全な竜脚類の標本である。「ウェイド」の愛称で呼ばれ、2016年にスティーブン・ポロパットらがサバンナサウルス・エリオットルムと名づけた。属名は発見地の環境であるサバンナに、種小名はエリオット一家にちなむ。
分類と研究
背骨が隣どうしでかみ合う関節をもたないことなどから、ティタノサウルス類の初期に分かれた仲間とされ、より特殊化したリトストロティア類には入らない。同じ地層からは近縁のディアマンティナサウルスや獣脚類のアウストラロヴェナトルも見つかっており、一緒に出た歯から、アウストラロヴェナトルがこの個体を食べた可能性が指摘されている。
サバンナサウルスとディアマンティナサウルスの祖先は、アジアか南のゴンドワナの大陸から、約1億500万〜1億年前に南極を経てオーストラリアへ渡ってきたと考えられている。
見られる博物館
- オーストラリアン・エイジ・オブ・ダイナソーズ博物館オーストラリア クイーンズランド州ウィントン近郊 ・ ホロタイプ「ウェイド」
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。