ENCYCLOPEDIA ・ 鎧竜類
クンバラサウルス
Kunbarrasaurus ・ 2015年命名
東ゴンドワナで最も完全な恐竜骨格が知られる小型の鎧竜類で、かつてはミンミの一種とされていた。腹部に種子や果実を含む植物の胃内容物が残っていた。
- 分類
- 鎧竜類 ・ パランキロサウルス類
- 時代
- 白亜紀前期(約1.05億〜1億年前)
- 全長
- 約2.5〜3.5m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- オーストラリア
アラル層(クイーンズランド州)
特徴
四足歩行の小型の鎧竜類で、全長は約2.5〜3.5mと推定されている。頭骨の天井はほとんど平らで、角や瘤はない。内耳が頭骨に比べてとても大きく、知られているほかの恐竜と違うつくりをしている。
頭、背中、腹、脚、尾に骨の装甲があった。小さな骨粒、体に沿って並ぶ竜骨つきの小さな鱗板、首と肩の大きな鱗板、腰のとげ状の鱗板、尾の三角形の板などが知られ、首のまわりには骨の輪が1つ残っている。
発見と命名
骨格は1989年11月、オーストラリア・クイーンズランド州リッチモンドに近いマラソン牧場で見つかり、1990年1月にラルフ・モルナーのチームが回収した。1996年の暫定的な記載では、モルナーはミンミの一種とした。
その後、酸による処理やCTスキャンで詳しく調べた結果、別の属とすべきことが分かり、2015年にルーシー・リーヒー、モルナーらがクンバラサウルス・イーヴァーシ(Kunbarrasaurus ieversi)と名付けた。属名は地元のウヌマラの人々のマイ語で「盾」を意味するクンバラに由来し、種名は化石を最初に見つけた牧場管理人イアン・アイヴァースにちなむ。
標本は頭骨つきのほぼ完全な骨格で、骨と装甲の多くがつながったまま残っていた。東ゴンドワナで見つかった恐竜の骨格として最も完全なものとされる。
分類と研究
2015年の記載では、アンキロサウルス科にもノドサウルス科にも入らない原始的な鎧竜類とされた。2021年の研究では、南半球の原始的な鎧竜類の系統パランキロサウリアに入り、ステゴウロスやアンタークトペルタに近いとされた。
腹部には最後の食事の跡が残り、細かく切られた植物の繊維、果実、小さな種子が見つかった。切り口がきれいで胃石がないことから、口の中で植物を細かく処理してから飲み込んでいたと考えられている。
見られる博物館
- オーストラリアン・エイジ・オブ・ダイナソーズ博物館オーストラリア クイーンズランド州ウィントン近郊 ・ ダイナソー・キャニオン
同じ鎧竜類の恐竜
同じ白亜紀前期の恐竜
同じ国(オーストラリア)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。