ENCYCLOPEDIA ・ 鎧竜類
ミンミ
Minmi ・ 1980年命名
南半球で初めて見つかった装盾類で、背骨に沿った骨板が特徴である。ホロタイプの特徴が乏しく疑問名とする見解もあったが、有効な属とする研究もある。
- 分類
- 鎧竜類 ・ 曲竜類(科の帰属は未確定)
- 時代
- 白亜紀前期(約1.2億〜1.12億年前)
- 全長
- 約3m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- オーストラリア
ブンギル層(クイーンズランド州)
特徴
ミンミは、白亜紀前期のオーストラリアにいた小型の植物食の鎧竜類で、四足で歩き、体は骨の装甲で覆われていた。2016年のグレゴリー・S・ポールの推定では、全長約3m、体重約300kgである。曲竜類としては手足が長く、大きな捕食者に襲われたときにすばやく茂みに隠れるのに役立った可能性がある。
ほかの曲竜類と違い、背骨の両脇に沿って水平な板状の骨が並んでいた。種小名パラベルテブラ(paravertebra)はこの骨にちなむ。2000年の研究では、地面近くに生える種子・果実・花の咲く植物・シダなどを食べていたとされる。
発見と命名
1964年、クイーンズランド博物館のアラン・バーソロマイが、クイーンズランド州ローマの北にあるミンミ・クロッシング付近で、曲竜類の骨格を含む岩の塊を見つけた。地層はブンギル層のミンミ部層である。模式標本は頭骨のない部分骨格で、11個の背中の椎骨、肋骨、右の後ろあし、腹の装甲の板が残っている。南半球で初めて見つかった装盾類の標本である。
1980年、ラルフ・E・モルナーがミンミ・パラベルテブラ(Minmi paravertebra)と命名した。属名は発見地ミンミ・クロッシングにちなみ、当時は中生代の恐竜で最も短い属名であった。「ミンミ」の語源ははっきりせず、地元の先住民の言葉で大きなユリを指すとも、鬼火のような光「ミンミン」に由来するともいわれる。
分類と研究
1989年には頭骨を含むより完全な骨格が見つかり、長くミンミの一種とされて多くの本や復元図のもとになったが、2015年に別属クンバラサウルスとされた。模式標本に固有の特徴が乏しいため、2015年には疑問名とする見解も出されたが、同じ年のクンバラサウルスの記載で新たな特徴が示され、2021年の研究でも有効な属とされている。
系統上の位置は研究ごとに大きく異なる。ノドサウルス科、最も原始的なアンキロサウルス科、科の決まらない曲竜類などとされてきたほか、2023年には剣竜類と曲竜類の外側に置く解析、2026年には剣竜類と曲竜類の外側にあるパランキロサウルス類に含める解析も出されている。
見られる博物館
- オーストラリア博物館オーストラリア ニューサウスウェールズ州シドニー ・ M. paravertebra
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。