ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
スコルピオヴェナトル
Skorpiovenator ・ 2009年命名
アルゼンチンのパタゴニアで見つかったアベリサウルス類で、カルノタウルスに似た短く丸い頭骨を持つ。顔の骨は凹凸が激しく、大きな鱗で覆われていたと考えられる。名前は発掘地にサソリが多かったことに由来する。
- 分類
- 獣脚類 ・ アベリサウルス科
- 時代
- 白亜紀後期(約9700万〜9350万年前)
- 全長
- 約6〜6.2m
- 食性
- 肉食
- 発見地
- アルゼンチン
ウインクル層(ネウケン州)
特徴
スコルピオヴェナトルはアベリサウルス科のかなり大型の獣脚類で、全長約6〜6.2m、体重900kg弱と推定されている。基準標本は鼻先から尾の12番目の骨まで残っており、その長さは約4.35mある。
頭骨は短く丸みを帯び、カルノタウルスに似ている。頭骨の表面は、ほかのアベリサウルス科と比べてもとくに凹凸が激しく、鼻先には大きなうろこがあったことを示す特徴が見られる。頭骨には神経の通る小さな穴が多数あり、顔の感覚が鋭かったと考えられている。目の穴は鍵穴のような形をしていた。
発見と命名
基準標本は2005年、フアン・イグナシオ・カナーレとアグスティン・スカンフェルラが、アルゼンチン・ネウケン州のビジャ・エル・チョコンの近くにあるマヌエル・ブスティンゴリーの農場で見つけた。骨はつながった状態で、ほぼ完全な骨格であった。
2009年、カナーレらがスコルピオヴェナトル・ブスティンゴリイ(Skorpiovenator bustingorryi)と命名した。属名はラテン語の「サソリ」と「狩人」を組み合わせたもので、捕食者であることと、発掘現場にサソリが多かったことにちなむ。種小名は、論文が出たときにはすでに亡くなっていた農場主をたたえたものである。
分類と研究
記載者は、アベリサウルス科のなかに「短い鼻先」を意味する新しいグループ、ブラキロストラを設け、スコルピオヴェナトルをそこに含めた。マジュンガサウルスよりカルノタウルスに近いアベリサウルス科をまとめたグループである。基準標本は、知られているアベリサウルス科のなかでも最も完全で情報の多い標本の一つとされる。
見られる博物館
- エルネスト・バッハマン市立博物館アルゼンチン ネウケン州ビジャ・エル・チョコン ・ 発見時の状態で展示
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。