ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
マジュンガサウルス
Majungasaurus ・ 1955年命名
頭頂に丸みのある角を1本持つマダガスカルの肉食恐竜。共食いの直接的な証拠が知られる数少ない恐竜の一つである。
- 分類
- 獣脚類 ・ アベリサウルス科
- 時代
- 白亜紀後期(約7000万〜6600万年前)
- 全長
- 約5.6〜7m
- 食性
- 肉食
- 発見地
- マダガスカル
マエヴァラノ層(マハジャンガ州)
特徴
二足で歩く中型の肉食恐竜で、多くは全長約5.6〜7m、体重は約750〜1100kgと推定される。破片的な化石から、8mを超える個体がいた可能性も指摘されている。前肢はきわめて短く、後肢は短く太い。
頭骨は高さに比べて短く、吻の先は丸く、ほかのアベリサウルス科より幅が広い。鼻の骨は非常に厚く癒合し、頭の上には丸いドーム状の角が1本ある。CTによれば、これらの内部は空洞になっていた。首の骨は頑丈で筋肉の付着部が大きく、強い首をもっていたと考えられている。
発見と命名
1896年、フランスの古生物学者シャルル・デペレが、マダガスカル北西部のベツィボカ川沿いで見つかった歯や爪などをメガロサウルスの新種として記載した。種小名クレナティッシムスは、歯の前後の縁に鋸歯が多いことにちなむ。
1955年、ルネ・ラヴォカがマエヴァラノ層の下顎をもとに新しい属マジュンガサウルスを立てた。名はマハジャンガの古いつづりに由来する。1979年には頭骨のドームの破片が堅頭竜類のマジュンガトルスとして記載されたが、1996年に見つかった完全な頭骨によってアベリサウルス科のものと分かり、現在はマジュンガサウルスと同じとされている。
分類と研究
1993年に始まったアメリカとマダガスカルの合同調査で、頭骨や多くの部分骨格が集まり、南半球で最もよく研究された獣脚類の一つになった。南アメリカやアフリカ大陸のものより、インドのアベリサウルス科に近いとされ、当時の大陸のつながりを考える手がかりになっている。
生態系の頂点の捕食者で、ラペトサウルスの骨に残る歯形から、少なくともこの竜脚類を食べていたことが分かる。マジュンガサウルスの骨にも同じ大きさと間隔の歯形が多く見つかっており、地域で唯一の大型獣脚類であることから、共食いの直接の証拠とされる。狩ったのか死体を食べたのかは分かっていない。
見られる博物館
- フィールド自然史博物館アメリカ イリノイ州シカゴ ・ Evolving Planet
展示された特別展
- 特別展「恐竜博2027」2027年3月13日〜2027年6月13日 ・ 国立科学博物館 ・ 実物化石と全身復元骨格
この恐竜が登場する作品
- プレヒストリック・プラネットドキュメンタリー ・ 2022
- ジュラシック・ワールド/カオス・セオリーアニメ ・ 2024
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同じ白亜紀後期の恐竜
同じ国(マダガスカル)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。