ENCYCLOPEDIA ・ 鎧竜類
タラルルス
Talarurus ・ 1952年命名
モンゴルのゴビ砂漠から見つかったアンキロサウルス類で、重い装甲と尾の先のこぶを持つ。幅広く四角い口先は低い植物を食べるのに適しており、地面の草木を食む採食者だったと考えられている。
- 分類
- 鎧竜類 ・ アンキロサウルス科
- 時代
- 白亜紀後期(約9600万〜8900万年前)
- 全長
- 約5〜6m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- モンゴル
バヤンシレ層(ゴビ砂漠東部)
特徴
中くらいの大きさの、がっしりした四足歩行の鎧竜で、全長は約5〜6mと推定されている(体重の推定には幅がある)。ほかの鎧竜と同じく重い装甲と尾の先のこん棒をもち、そのため速くは動けなかったと考えられている。脚は頑丈で短く、幅の広い丸い腹を支えていた。
頭骨は全長約30cmで、頭には円い基部をもつ円錐形の装甲の板が並ぶ。口先は幅広く四角い形で、地面に生える植物を食べるのに特化していた。
博物館の古い骨格復元は、肋骨が横ではなく下向きに付けられてカバのような胴になり、足の指も実際の3本でなく4本で組まれるなど、多くの誤りを含んでいる。当時は鎧竜の体のつくりがまだよく分かっていなかったためである。
発見と命名
最初の化石は1948年、ソ連とモンゴルの合同調査隊がモンゴル・ゴビ砂漠南東部のバヤンシレ層で見つけた。1952年、ロシアの古生物学者エフゲニー・マレーエフがタラルルス・プリカトスピネウス(Talarurus plicatospineus)と名付けた。
属名はギリシャ語の「かご」と「尾」に由来し、尾のこん棒と、骨の筋が編み込まれたような尾をかご細工に見立てたものである。種名はラテン語の「ひだのある」と「とげのある」に由来する。当初の標本は6個体分の化石が混ざっていたため、1977年にテレサ・マリャンスカが頭骨の後部をタイプ標本に選び直した。その後、少なくとも十数個体の標本が見つかり、2019年には3つの頭骨が詳しく記載された。
分類と研究
アンキロサウルス亜科に入り、ピナコサウルスとともに最もよく知られたアンキロサウルス亜科の一つである。最も近い仲間は、顔の装甲が似ている北米のノドケファロサウルスとされる。
同じバヤンシレ層のツァガンテギアとともにアジアで最も古いアンキロサウルス亜科とされるが、両者は近縁ではない。口先の形の違いから、2種は食べる植物を分け合っていた可能性がある。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
展示された特別展
- オダイバ恐竜博覧会20242024年3月20日〜2024年5月6日 ・ フジテレビ本社屋 ・ 全身骨格
- 特別展「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」2022年7月16日〜2022年10月10日 ・ 国立科学博物館 ・ ゴビ砂漠産の鎧竜
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。