ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
マメンチサウルス
Mamenchisaurus ・ 1954年命名
極端に長い首が全長のほぼ半分を占める竜脚類である。多くの種は全長15〜26mで、最大35mとする推定もある。
- 分類
- 竜脚形類 ・ マメンチサウルス科
- 時代
- ジュラ紀後期(約1.61億〜1.58億年前)
- 全長
- 約15〜26m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- 中国
上部沙溪廟層(四川省・重慶市)
特徴
マメンチサウルスは非常に長い首で知られる竜脚類で、首は全長のほぼ半分を占める。四足歩行で体が大きく、頭が小さく尾が長いという竜脚類の典型的な特徴をもつ。多くの種は全長約15〜26mの大型で、記載されていない2つの椎骨をもとに35mに達したとする推定もある。
種によって大きさは大きく異なる。ホクアネンシス(M. hochuanensis)のタイプ標本は全長21〜22m、首の長さ9.3mとされ、ヤンギ(M. youngi)は全長約16m、首6.5mと比較的小さい。ホクアネンシスとされることのある標本には、尾の先の4つの椎骨が癒合して棍棒のようになったものがあり、防御の武器としての力は限られ、感覚器だった可能性も指摘されている。
発見と命名
最初の化石は1952年、四川省の宜塘公路の工事現場で見つかった。上部沙溪廟層の部分骨格で、1954年に中国の古生物学者楊鍾健(C・C・ヤング)がマメンチサウルス・コンストルクトゥス(Mamenchisaurus constructus)と命名した。種小名は化石が工事中に見つかったことにちなむ。
属名は発見地にちなんで付けられたが、楊が地名の馬鳴溪(マーミンシー)を馬門溪(マーメンシー)と取り違えたため「馬門溪のトカゲ」という名になった。その後1972年のホクアネンシス、1993年に新疆で見つかったシノカナドルム(M. sinocanadorum)、1996年のヤンギなど多くの種が命名されている。
分類と研究
1972年に楊らがマメンチサウルス科を設け、多くの解析で新竜脚類のすぐ外側に置かれている。ただし、この属に含められた種がすべて同じ属かどうかには疑問が出されており、シノカナドルムを属の外に置く解析もある。種の扱いはまだ定まっていない。
首の姿勢と食べ方については議論があり、ヤンギの首はほぼまっすぐに伸びた姿勢が自然だったとする研究がある。また、アンユエンシス(M. anyuensis)の地層は年代測定で白亜紀前期とされ、マメンチサウルス科がこれまで考えられていたより長く生き残っていた可能性が示されている。
見られる博物館
- 北九州市立いのちのたび博物館日本 福岡県北九州市八幡東区 ・ エンバイラマ館の復元
- 群馬県立自然史博物館日本 群馬県富岡市 ・ 全身骨格
- 岩手県立博物館日本 岩手県盛岡市 ・ エントランスの復元全身骨格
- いわき市石炭・化石館ほるる日本 福島県いわき市 ・ 全身骨格
- ロサンゼルス郡立自然史博物館アメリカ カリフォルニア州ロサンゼルス ・ 入口近くの長い首の骨格
- 国家自然博物館(旧北京自然博物館)中国 北京市東城区 ・ 中生代展示室の中央
- 中国古動物館(IVPP)中国 北京市西城区 ・ 1階中央の組立骨格
- 上海自然博物館中国 上海市静安区 ・ M. hochuanensisの骨格
- 山東天宇自然博物館中国 山東省臨沂市平邑県 ・ 24mの復元模型
- メルボルン博物館オーストラリア ビクトリア州メルボルン ・ ダイナソー・ウォーク
展示された特別展
- 特別展「中国の恐竜 ― 大地を揺るがす巨体から羽毛の飛翔者まで」2017年7月1日〜2017年10月29日 ・ ウォラトン・ホール/ノッティンガム・レイクサイド・アーツ ・ 頭高約13mの全身骨格
- 特別展「世界最大の恐竜たち」2011年4月16日〜2012年1月2日 ・ アメリカ自然史博物館 ・ 全長約18mの実物大解剖模型
この恐竜が登場する本
- 古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑 中生代編土屋健(著)、群馬県立自然史博物館(監修) ・ 図鑑
この恐竜が登場する作品
- ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク映画 ・ 1997
同じ竜脚形類の恐竜
関係するニュース
- タイで初めて正式に命名されたマメンチサウルス科 Uragasaurus2026-07-09 ・ 新種・発見
同じジュラ紀後期の恐竜
同じ国(中国)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。