ENCYCLOPEDIA ・ 鳥脚類
プロバクトロサウルス
Probactrosaurus ・ 1966年命名
ハドロサウルス類の祖先に近い原始的なハドロサウルス上科である。頬歯が2列に重なるデンタルバッテリーの初期段階を示す。
- 分類
- 鳥脚類 ・ ハドロサウルス上科
- 時代
- 白亜紀前期(約1.3億〜1億年前)
- 全長
- 約5.5m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- 中国
廟溝層(内モンゴル自治区)
特徴
2010年のグレゴリー・S・ポールの推定では、全長約5.5m、体重約1トンの植物食恐竜である。軽い体つきで、腕と手は比較的細長く、親指のとげは小さい。
吻は細く、下顎は長い。平たい頬歯が2列に重なって並ぶ歯の束(デンタルバッテリー)をもち、3列目の交換歯も現れかけている。おそらく主に四足で歩き、のちのカモノハシ恐竜と共通する特徴をいくつかもっていた。
発見と命名
1959年と1960年にソ連と中国の合同調査隊が、内モンゴル自治区で鳥脚類の化石を発掘した。1966年にA・K・ロジェストヴェンスキーがタイプ種プロバクトロサウルス・ゴビエンシスとして記載した。ホロタイプは頭骨を含む部分骨格で、廟溝層から見つかっている。
属名は「バクトロサウルスの前」を意味し、バクトロサウルスの直接の祖先だというロジェストヴェンスキーの考えにもとづくが、この考えは現在は否定されている。種小名はゴビ砂漠にちなむ。
分類と研究
同じ1966年に命名された2つ目の種は、標本の頭骨がモスクワから北京へ送られたあと失われており、2002年にデイヴィッド・B・ノーマンがタイプ種と同じとした。1997年に呂君昌が命名した3つ目の種は別の仲間に近いとされ、2014年にゴンポクアンサウルスという新しい属に移された。
当初はイグアノドン科に入れられたが、現在はハドロサウルス上科の原始的な仲間で、ハドロサウルス形類に比較的近いと考えられている。
見られる博物館
- 丹波市立たんば恐竜博物館日本 兵庫県丹波市 ・ 全身骨格
- 徳島県立博物館日本 徳島県徳島市 ・ 全身骨格
- 中国古動物館(IVPP)中国 北京市西城区 ・ 2階展示
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。