ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
ティラノティタン
Tyrannotitan ・ 2005年命名
アルゼンチンで見つかったカルカロドントサウルス類の大型肉食恐竜で、近縁種より頑丈な体つきをしていた。ノミ状の鋸歯を持つ歯で大型の植物食恐竜を襲っていたと考えられている。
- 分類
- 獣脚類 ・ カルカロドントサウルス科
- 時代
- 白亜紀前期(約1.13億〜1億年前)
- 全長
- 約11.6m
- 食性
- 肉食
- 発見地
- アルゼンチン
セロ・バルシノ層(チュブ州)
特徴
ティラノティタンは全長約11.6m、体重約6〜7.4トンと推定される大型の獣脚類である。近縁のギガノトサウルスやマプサウルスと比べて、がっしりとした頑丈な体つきをしていた。頭骨の長さは約1.22mと推定されている。
背骨には空気の入る穴が多く、ギガノトサウルスなどと似ているが、仙椎の前の部分には空洞がとぎれる部分がある。このような特徴はふつう幼い個体に多く見られる。肩の骨はよく発達していたが、腕はとても小さかった。歯の縁にはのみのようなぎざぎざがあり、表面にしわのあるエナメル質など、ほかのカルカロドントサウルス科の歯とほとんど同じ特徴をもつ。
発見と命名
化石はアルゼンチン・チュブ州のパソ・デ・インディオスの北東28kmにあるラ・フアニタ農場で見つかり、セロ・バルシノ層セロ・カスターニョ部層のものと考えられている。2005年、フェルナンド・ノバスらがティラノティタン・チュブテンシス(Tyrannotitan chubutensis)と命名した。
属名は「暴君の巨人」を意味し、種小名は産地のチュブ州にちなむ。知られている標本は2体分で、どちらも大きく欠けている。
分類と研究
カルカロドントサウルス科に属し、南アメリカのギガノトサウルスやマプサウルスと近縁とされる。2022年の研究では、メラクセス、ギガノトサウルス、マプサウルスとともにギガノトサウルス族に含められ、その最も基盤的なメンバーとされた。
当時のこの地域には川や氾濫原、林の点在する半乾燥地が広がっていたと考えられている。頂点の捕食者として、チュブティサウルスのような大型の植物食恐竜や、パタゴティタンのような巨大な竜脚類の若い個体などを襲っていた可能性がある。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
展示された特別展
- 特別展「パタゴニアの恐竜」2022年7月2日〜2022年10月23日 ・ 西オーストラリア博物館ブーラ・バーディップ ・ 白亜紀の大型肉食恐竜
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。