ENCYCLOPEDIA ・ 角竜類
ウェンディケラトプス
Wendiceratops ・ 2015年命名
カナダ・アルバータ州で見つかったセントロサウルス類で、フリルの縁に前方へ巻き上がる突起が並ぶ。直立した鼻角を持ち、体重は約1.5トンと推定されている。
- 分類
- 角竜類 ・ ケラトプス科(セントロサウルス亜科)
- 時代
- 白亜紀後期(約7900万〜7870万年前)
- 全長
- 約6m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- カナダ
オールドマン層(アルバータ州)
特徴
ウェンディケラトプスは、白亜紀後期のカナダにいた植物食のセントロサウルス亜科の角竜で、全長約6m、体重約1.5トンと推定されている。フリルの後ろの縁に並ぶ骨の突起(縁頭頂骨)のうち2番目と3番目は付け根が広く厚く、斜め前上方へ巻き上がってフリルの上に張り出す。坐骨の下端が四角く広がっていることも、ほかと見分ける特徴とされる。
鼻の上には直立した鼻角があり、壊れた標本では高さ11.5cm、付け根の長さ9cmである。目の上の角は見つかっていない。フリルの前側の縁にある突起も上向きにカールしており、フリルの後ろの中央には垂直なとげがない。上あごには少なくとも26の歯の位置があり、それぞれに何本もの歯が積み重なっていた。
発見と命名
2010年、カナダの化石ハンター、ウェンディ・スロボーダが、アルバータ州南部ミルク川の南にあるピンホーン州立放牧保護区でセントロサウルス類の骨層を見つけた。2011年からロイヤル・ティレル古生物学博物館の調査隊が発掘し、2013年と2014年に多くの化石が見つかった。
2015年、デイヴィッド・エヴァンスとマイケル・ライアンがウェンディケラトプス・ピンホルネンシス(Wendiceratops pinhornensis)と命名した。属名はスロボーダの名前にギリシャ語由来の「角のある顔」を組み合わせたもので、種小名は発見地のピンホーン保護区にちなむ。模式標本は右の頭頂骨で、地層はオールドマン層である。
分類と研究
骨層には幼体を含む複数の個体の骨が含まれ、頭骨や下あご、背骨、肩、骨盤、手足の骨など200点を超える標本が見つかっている。この骨層は、角竜類が群れで暮らしていた可能性を示す最も古い証拠とされる。
系統解析では、セントロサウルス亜科のなかで中国のシノケラトプスに最も近いとされた。セントロサウルス亜科の初期のメンバーの一つで、記載者は、その鼻角を、アルバータケラトプスなどの低い角と、セントロサウルスやスティラコサウルスなどの高い角の中間段階とみなした。同じオールドマン層からはアルバータケラトプスなどの角竜も知られている。
見られる博物館
- ロイヤルオンタリオ博物館カナダ オンタリオ州トロント ・ レプリカ骨格
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。