ENCYCLOPEDIA ・ 角竜類
メデューサケラトプス
Medusaceratops ・ 2010年命名
フリルの縁に太く曲がった大きなスパイクを持ち、名前はメデューサの蛇の髪にちなむ。当初はカスモサウルス亜科とされたが、2018年にセントロサウルス亜科へ移された。
- 分類
- 角竜類 ・ ケラトプス科(セントロサウルス亜科)
- 時代
- 白亜紀後期(約7750万年前)
- 全長
- 約6m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- アメリカ
ジュディスリバー層(モンタナ州)
特徴
メデューサケラトプスは全長約6mと推定される角竜である。最大の特徴はフリルの縁の突起で、太く根元の広がった大きなスパイクが、フリルの両脇へ下向きに曲がって伸びる。このヘビのようなスパイクが属名の由来になった。
2018年の研究で、フリルの縁の突起は少なくとも5対あることが分かり、これはアルバータケラトプスやウェンディケラトプスなどセントロサウルス亜科の特徴と一致する。フリルの中央を仕切る骨は幅広く、フリルの窓は小さめで丸い。
発見と命名
化石はアメリカ・モンタナ州ハーヴァー近くのミルク川沿いにある、地主の名にちなむマンスフィールド・ボーンベッドから見つかった。1993年に最初に報告されたときはスティラコサウルスとされ、その後も既知のどの種にも当てはめられないままだった。私有地のため商業的に発掘され、化石はワイオミング恐竜センターやロイヤル・ティレル古生物学博物館に入った。この化石を組み合わせた骨格は福井県立恐竜博物館にもあるが、のちに記載された姿を正確に再現したものではない。
名前は2003年にマイケル・J・ライアンが博士論文で使ったのが最初で、2010年にライアン、アンソニー・ラッセル、スコット・ハートマンが正式に命名した。属名はギリシャ神話の髪がヘビの怪物メドゥーサと「角のある顔」を組み合わせたもの。種小名ロキーは北欧神話のいたずら好きの神ロキにちなみ、長年分類が混乱したことを表している。
分類と研究
記載当初はフリルの突起が片側に3本しかないとされ、カスモサウルス亜科とされた。同じ地層のアルバータケラトプスと混同された時期もある。2017年に千葉らが2011〜2012年に見つかった新しい標本を記載し、骨格にセントロサウルス亜科の特徴があることを示した。
系統解析では、ナストケラトプスなどよりセントロサウルス族やパキリノサウルス族に近い、初期のセントロサウルス亜科とされている。このボーンベッドの化石はすべて1つの種にまとめられ、かつてこの地層でアルバータケラトプスとされた化石もメデューサケラトプスに移されている。
見られる博物館
- ワイオミング恐竜センターアメリカ ワイオミング州サーモポリス ・ 骨格展示
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同じ白亜紀後期の恐竜
同じ国(アメリカ)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。