ENCYCLOPEDIA ・ 角竜類
アンキケラトプス
Anchiceratops ・ 1914年命名
長方形のフリルの縁に幅広い三角形の突起が並ぶ角竜である。1914年にバーナム・ブラウンが命名し、半水生説も唱えられたが現在はほぼ否定されている。
- 分類
- 角竜類 ・ ケラトプス科(カスモサウルス亜科)
- 時代
- 白亜紀後期(約7300万〜6800万年前)
- 全長
- 約4.3〜6m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- カナダ
ホースシュー・キャニオン層(アルバータ州)
特徴
アンキケラトプスは四足歩行の植物食恐竜で、目の上に長い角が2本、鼻の上に短い角が1本ある。オウムのようなくちばしをもち、頭の後ろには長方形のフリルが伸びる。カスモサウルス亜科の例にもれず、目の上の角は鼻の角より長い。
最大の見分けどころはフリルである。縁には幅広くごつごつした三角形の骨の突起が並び、後ろの縁近くには正中線の左右に横向きのこぶが1対ある。フリルの窓(頭頂骨の穴)は、他のカスモサウルス亜科より小さい。これまでに少なくとも10個ほどの頭骨が見つかっている。
発見と命名
最初の化石は1912年、バーナム・ブラウンが率いる調査隊がカナダ・アルバータ州のレッドディア川沿いで発見した。模式標本は長いフリルを含む頭骨の後ろ半分で、アメリカ自然史博物館に収められている。1914年にブラウンが命名し、属名は「角のある顔に近いもの」を意味する。モノクロニウスとトリケラトプスの中間の形と考えたことに由来し、種小名オルナトゥスは飾りのあるフリルの縁を指す。
1924年にはチャールズ・M・スタンバーグが完全な頭骨を見つけ、1929年に別種アンキケラトプス・ロンギロストリスとして記載したが、現在はオルナトゥスと同じ種とする見方が広く受け入れられている。化石の多くはアルバータ州のホースシューキャニオン層から出ている。
分類と研究
ケラトプス科カスモサウルス亜科に分類される。多くの系統解析ではカスモサウルスよりアリノケラトプスに近い位置に置かれるが、2012年のジョーダン・マロンの研究はトリケラトプスよりカスモサウルスに近いとしており、位置付けには説が分かれる。スタンバーグが1925年に集めた、尾の先まで背骨がそろった骨格は長くこの属の体の骨の手本とされてきたが、マロンは同じ地層にいるアリノケラトプスの可能性を排除できないとして、この属から外した。
化石は海成層の近くで見つかることが多く、他の角竜がいない河口付近で暮らしていた可能性がある。1959年には水辺で暮らす半水生説が唱えられ、多くの研究者は否定的だが、2012年にマロンがカバのような暮らしを再び提案した。頭骨の違いを雌雄の差とみる説もあったが、統計的な分析では個体差とされている。
見られる博物館
- カナダ自然博物館カナダ オンタリオ州オタワ ・ 骨格展示
展示された特別展
- 特別展「恐竜:太古の化石と新発見」2005年5月14日〜2006年1月8日 ・ アメリカ自然史博物館 ・ ディスプレイ・防御の章
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。