ENCYCLOPEDIA ・ 鳥脚類
オウラノサウルス
Ouranosaurus ・ 1976年命名
背骨の神経棘が長く伸び、背中に大きな帆のような構造をもっていた。眼の前方には小さく丸い一対の突起がある。
- 分類
- 鳥脚類
- 時代
- 白亜紀前期(約1.25億〜1.12億年前)
- 全長
- 約7〜8.3m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- ニジェール
エルハズ層(ガドゥファワ)
特徴
全長約7〜8.3m、体重約2.2トンと推定される比較的大型のイグアノドン類である。背中から腰、尾にかけて、長く幅の広い神経棘が並び、帆のような構造を支えていた。神経棘は前肢の上あたりで最も長く、約63cmに達する。
頭骨は長さ約67cmで低く平たく、ハドロサウルス科以外では最も細長い頭骨とされる。眼の前の鼻の骨の端には丸いこぶがあり、このような鼻の骨は鳥盤類のなかでほかに例がないとされる。吻の先には歯がなく幅広いくちばしになり、奥には頬歯が密に並んでいた。前肢は後肢の約55%の長さがあり、四足で立つこともできたと考えられている。
発見と命名
1965〜1972年、フィリップ・タケが率いるフランスの調査隊が、ニジェールのサハラ砂漠ガドゥファワ地域で5回の発掘を行った。エルハズ層から2体のほぼ完全な骨格が見つかり、1976年にタケがオウラノサウルス・ニゲリエンシスとして記載した。
属名の「オウラン」には、アラビア語で「勇気」、現地のトゥアレグ語で砂漠にすむオオトカゲという2つの意味がある。ホロタイプは記載後にニジェールへ返され、首都ニアメの国立博物館で展示されている。もう1体はのちにイタリアのヴェネツィアに渡ったことが確かめられている。
分類と研究
1976年にはイグアノドン科とされたが、この科は現在は自然なまとまりではないとされる。その後の研究では、ハドロサウルス科の姉妹群とするもの、イグアノドンとマンテリサウルスの間に置くもの、ハドロサウルス形類の基部とするものなどがあり、位置は長く定まっていない。
背中の構造は体温調節や誇示のための帆と説明されることが多いが、バイソンやラクダのように筋肉や脂肪のこぶで、乏しい季節に備えてエネルギーを蓄えたとする説もあり、説が分かれる。川の三角州に暮らしていたと考えられている。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。