ENCYCLOPEDIA ・ 竜脚形類
ケティオサウルス
Cetiosaurus ・ 1841年命名
骨から命名された最初期の竜脚類で、オーウェンは当初巨大な海生爬虫類だと考えた。元のタイプ種C. mediusは疑問名とされ、2014年にC. oxoniensisがタイプ種に指定された。
- 分類
- 竜脚形類 ・ ケティオサウルス科
- 時代
- ジュラ紀中期(約1.71億〜1.65億年前)
- 全長
- 約16m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- イギリス
ラットランド層ほか(イングランド)
特徴
ケティオサウルスは長い首と小さな頭をもつ四足歩行の植物食恐竜で、全長約16m、体重約11トンと推定されている。首は胴より長くなく、多くの竜脚類と比べて首と尾は短めであった。
背骨は空気の入る空洞が少ない重いつくりで、のちのブラキオサウルスのように中が大きくくり抜かれた骨とは異なる。前腕が上腕と同じくらい長く、前肢と後肢の長さがほぼ等しい点も、ほかの多くの竜脚類と違う特徴である。頭骨はほとんど見つかっていない。
発見と命名
最初の骨は19世紀初めにイングランドのオックスフォードシャーで見つかり、クジラかワニのものとも考えられていた。1841年、リチャード・オーウェンがこれをケティオサウルスと命名した。名前は「クジラのトカゲ」を意味し、オーウェンが当初、巨大な海の爬虫類だと考えたことによる。
その後この属には18もの種が名づけられたが、多くは別の属に移されたか、化石が不十分な疑問名とされている。最初のタイプ種ケティオサウルス・メディウスも疑問名とされ、2014年に、1868年以降オックスフォード近くで見つかった骨格にもとづくケティオサウルス・オクソニエンシスが新たなタイプ種となった。1968年にはラットランドでも骨格が見つかっている。
分類と研究
骨から記載された竜脚類としては最も早いものの一つで、イングランドで最もよく知られた竜脚類である。オーウェンは当初これを恐竜とは認めず、恐竜であることがはっきり述べられたのは1869年、トマス・ハクスリーによってであった。
1888年にはケティオサウルス科が設けられたが、現在の解析でも系統上の位置ははっきりしていない。インドのバラパサウルスや南アメリカのパタゴサウルスとまとまるという結果もあれば、真竜脚類の基盤的な位置などに置く結果もあり、説が分かれる。
見られる博物館
- オックスフォード大学自然史博物館イギリス オックスフォード ・ ブレッチンドン産の骨
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。