DINO PRESS世界の恐竜ニュース

ENCYCLOPEDIA ・ 角竜類

コスモケラトプス

Kosmoceratops ・ 2010年命名

フリルの縁の突起を含め15本もの角状構造をもち、恐竜で最も装飾的な頭骨とされる。眉の角は横に張り出してから下向きに曲がる独特の形である。

分類
角竜類 ・ ケラトプス科
時代
白亜紀後期(約7600万〜7590万年前)
全長
約4.5m
食性
植物食
発見地
アメリカ
カイパロウィッツ層(ユタ州)

特徴

全長約4.5m、体重約1.2トンと推定される角竜で、ほかのケラトプス科と同じく、がっしりした骨格で四足で歩いていた。先のとがった三角形のくちばしと、上が平たい刃のような鼻の角をもつ。

目の上の角は、近縁の仲間では前や後ろを向くのに対し、上と横へ張り出してから下へ曲がり、先がとがる。フリルは前後に短く、小さな穴が開き、後ろの縁には10本のかぎ状の突起が並ぶ。そのうち8本は前へ、2本は横へ曲がっている。よく発達した角と角状の構造が15本あり、知られている恐竜で最も飾りの多い頭骨とされる。

発見と命名

ユタ州南部のグランド・ステアケース=エスカランテ国定公園では、2000年からユタ自然史博物館などがカイパロウィッツ層の調査を続けてきた。2006年と2007年にボランティアのスコット・リチャードソンが2か所で化石を見つけ、成体の頭骨と胴体の骨、成長途中の個体の骨が集まった。

2010年、スコット・D・サンプソンらが成体の標本をホロタイプとしてコスモケラトプス・リチャードソニと名づけた。属名は「飾られた角のある顔」を意味し、種小名は発見者にちなむ。同じ論文でユタケラトプスとヴァガケラトプスも命名されている。

分類と研究

カスモサウルス亜科に入り、記載時には、同じようにフリルの後ろに前向きの突起をもつヴァガケラトプスに近いとされた。ただしヴァガケラトプスはむしろカスモサウルスに近いとする研究もあり、説が分かれる。

骨の組織からは、現生の鳥や哺乳類のように速く成長し、代謝が高かったことが示されている。角とフリルの役割は、誇示、闘争、仲間の見分けなどの説がある。南のコスモケラトプスと北のヴァガケラトプスの関係などから、当時のララミディアには地域ごとに別々の恐竜がいたとする説も出されたが、異論もある。

見られる博物館

同じ角竜類の恐竜

プシッタコサウルスアーケオケラトプスズニケラトプスクリプタルクスウェンディケラトプスアルバータケラトプスメデューサケラトプスカスモサウルス

同じ白亜紀後期の恐竜

トロサウルス ステノニコサウルス ドリプトサウルス ルゴプス テスケロサウルス プレシオロフス アルバートサウルス ピナコサウルス

同じ国(アメリカ)で見つかった恐竜

スーパーサウルス トロサウルス アクロカントサウルス ドリプトサウルス テスケロサウルス ケラトサウルス ファルカリウス ディロフォサウルス

出典

  1. en.wikipedia.org/wiki/Kosmoceratops

数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。