DINO PRESS世界の恐竜ニュース

ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類

ルゴプス

Rugops ・ 2004年命名

しわの多い顔を意味する名を持つ原始的なアベリサウルス類である。頭骨表面の溝や鼻骨のくぼみ列から、角質やとさかがあった可能性が指摘されている。

分類
獣脚類 ・ アベリサウルス科
時代
白亜紀後期(約1億〜9390万年前)
全長
約4.4〜5.3m
食性
肉食
発見地
ニジェール
エチカル層(テネレ砂漠西縁)

特徴

ルゴプスは部分的な頭骨だけで知られるアベリサウルス科の獣脚類である。全長は約4.4〜5.3m、体重約410kgとする推定のほか、全長約6mとする推定もあり、推定には幅がある。頭骨は長さ約31.5cmで、他のアベリサウルス類と同じく表面がざらざらしており、歯の並びはU字形である。頭骨の骨の多くは細く、頭骨の窓は比較的大きい。

左右の鼻骨の上面にはそれぞれ7つの小さなくぼみが一列に並び、血管の通る溝がそこへつながっている。このくぼみと、頭骨の天井の前頭骨・涙骨などの間にある小さな窓が、この属だけの特徴とされる。吻の先端には乳頭状の表面があり、鎧のような厚い皮膚に覆われていたと考えられている。

発見と命名

2000年、ポール・セレノが率いるシカゴ大学の調査隊が、ニジェールのテネレ砂漠西端にあるイン・アバンガリット近くで、白亜紀後期セノマニアン期のエチカール層から頭骨を見つけた。標本はシカゴ大学で研究されたのち、ニジェール国立博物館に返された。小さいことや鼻骨が癒合していないことから、亜成体だった可能性がある。

2004年、セレノ、ジェフリー・ウィルソン、ジャック・コンラッドが模式種ルゴプス・プリムスを命名した。属名はラテン語の「しわ」とギリシャ語の「顔」、種小名はラテン語の「最初の」に由来し、表面に模様のある頭骨をもつ最も早い時期のアベリサウルス類の一つであることを表す。

分類と研究

記載時にはアベリサウルス科で最も原始的なものとされ、その後もこの位置を支持する解析が多い。一方で、エオアベリサウルスなどより進んだ位置に置く解析や、他の属と区別のつかない多分岐になる解析もあり、説が分かれる。

鼻骨のくぼみについて、記載者は感覚器官や誇示用の軟組織が付いていたと考えたが、2018年の研究では、ワニやトカゲのように上に重なるうろこの跡と解釈された。この研究では、鎧のような吻の皮膚が、ウミイグアナのような穏やかな頭突きに関係していた可能性も示されている。同じ地層からはスピノサウルスなども知られている。

見られる博物館

当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。

展示された特別展

同じ獣脚類の恐竜

ヘレラサウルスプティコテラテスコエロフィシスディロフォサウルスクリオロフォサウルスピアトニツキサウルスモノロフォサウルスクルキシケイロス

同じ白亜紀後期の恐竜

トロオドン ゴビハドロス ズニケラトプス アリオラムス フェレンケラトプス デンバーサウルス ニッポノサウルス プロサウロロフス

同じ国(ニジェール)で見つかった恐竜

アフロベナトル スコミムス スピノサウルス・ミラビリス スピノサウルス カルカロドントサウルス オウラノサウルス ニジェールサウルス ジョバリア

出典

  1. en.wikipedia.org/wiki/Rugops
  2. Wikipedia(日本語)「ルゴプス」

数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。