ENCYCLOPEDIA ・ 鎧竜類
エウロペルタ
Europelta ・ 2013年命名
「ヨーロッパの盾」を意味し、ヨーロッパで最も完全な鎧竜類として2体の部分骨格が知られる。ストルティオサウルス類の中で最大の種である。
- 分類
- 鎧竜類 ・ ノドサウルス科
- 時代
- 白亜紀前期(約1.13億年前)
- 全長
- 約5m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- スペイン
エスクチャ層(テルエル県)
特徴
エウロペルタは、白亜紀前期のスペインにすんでいたノドサウルス科の鎧竜類である。全長は約5m、体重は約1.3トンと推定され、ヨーロッパのノドサウルス類のグループであるストルティオサウルス類の中で最大とされる。
頭骨は長さ約37cmで、前が細く後ろが広い洋なしのような形をしている。ほかの鎧竜類と見分ける点として、頭骨の方形骨が短く幅広いこと、上から見た頭骨の後ろの縁がくぼむこと、仙骨が前後に強く弓なりに曲がること、すねの骨が大腿骨に比べて長いことなどが挙げられている。骨盤の前の方には、横から押しつぶしたような形の骨板が並んでいた。
発見と命名
2011年、アラゴン州テルエル県北部のアリーニョの東にあるサンタ・マリア炭鉱で、採掘に先立つ調査により2体の部分骨格が見つかった。2体は同じ地層の約200m離れた場所から出ており、エスクチャ層下部の白亜紀前期アルビアン期の地層とされる。骨には黄鉄鉱が多く含まれ、地表に出ると劣化が進むという問題があった。
2013年、ジェームズ・I・カークランドらがエウロペルタ・カルボネンシス(Europelta carbonensis)と命名した。属名は大陸で最も完全な鎧竜類であることからヨーロッパと、ギリシャ語の「盾」を合わせたもの。種小名はラテン語で「石炭の」を意味し、化石の発掘を認めた炭鉱会社に敬意を表している。
分類と研究
2体の骨格はヨーロッパで知られている中で最も完全な鎧竜類の化石である。記載者はエウロペルタをストルティオサウルス類の最も古いなかまと考え、北アメリカでも同じ時期にポラカントゥス類からノドサウルス類への入れ替わりが起きていることから、当時は北アメリカとヨーロッパの動物相がまだ大西洋で隔てられていなかったと指摘した。
その後の系統解析では、北アメリカのパウパウサウルスに最も近いとする研究などが出されており、ノドサウルス科の中での細かな位置は研究によって異なる。
見られる博物館
- ディノポリス(テルエル)スペイン アラゴン州テルエル ・ ほぼ完全な曲竜類
同じ鎧竜類の恐竜
同じ白亜紀前期の恐竜
同じ国(スペイン)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。