ENCYCLOPEDIA ・ 鎧竜類
スコロサウルス
Scolosaurus ・ 1928年命名
皮膚痕と皮骨板が残るほぼ完全なホロタイプで知られるアンキロサウルス類で、尾の先に骨のこぶ(テイルクラブ)を持つ。頭の後方に長く後ろ向きに伸びた角があり、モンタナ州産のオオコトキアとの同一性は議論が続いている。
- 分類
- 鎧竜類 ・ アンキロサウルス科
- 時代
- 白亜紀後期(約7700万〜7600万年前)
- 全長
- 最大約5.6m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- カナダ
ダイナソーパーク層下部〜オールドマン層上部(アルバータ州)
特徴
スコロサウルスはアンキロサウルス科のアンキロサウルス亜科に入る鎧竜類である。タイプ種クトレリ(S. cutleri)は全長最大約5.6m、体重約2.2トンと推定されている。全身を骨の板でおおい、尾の先には骨のこぶ(テイルクラブ)をもっていた。
ほかのアンキロサウルス亜科と見分ける特徴として、頭の後ろの鱗状骨の角が長く後ろ向きに反り、先がとがっていること、首を囲む骨の帯に大きな円形の骨板と半月形の骨板が並ぶこと、上から見た尾のこぶが円形であることなどが挙げられている。鼻の穴が前を向いている点はアンキロサウルスと異なる。
発見と命名
タイプ標本は1914年、独立の化石収集家ウィリアム・エドマンド・カトラーが、カナダ・アルバータ州のデッドロッジ・キャニオンにあるダイナソーパーク層の最下部で見つけた。尾の先、右の前あしと後ろあし、頭骨を除くほぼ全身がそろい、皮骨板と皮膚の跡も残る珍しい標本で、ロンドン自然史博物館に収蔵されている。
1928年にフランツ・ノプシャが命名した。属名はギリシャ語の「とがった杭」と「トカゲ」を合わせたもの。種小名は発見者カトラーへの献名で、カトラーは発掘中に標本が倒れてきて大けがを負っている。
分類と研究
1971年、北アメリカの白亜紀後期カンパニアン期のアンキロサウルス科は1種だけとする考えから、エウオプロケファルスと同じものとされ、この見方が長く受け入れられた。そのため1971年以降のエウオプロケファルスの復元の多くは、実はスコロサウルスの標本をもとにしている。
2013年の再記載で、首のよろいや前あしのつくりの違いから独立した属と認められた。同じ年の別の研究ではモンタナ州のオオコトキアをスコロサウルスと同じものとしたが、オオコトキアはその後また有効な属とされ、両者の関係は議論が続いている。
見られる博物館
- 国立科学博物館日本 東京都台東区 ・ 実物化石を含む全身骨格
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。