ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
アーケオルニトミムス
Archaeornithomimus ・ 1972年命名
1933年にオルニトミムス属の一種として記載され、1972年に独立した属となったダチョウ型恐竜である。くちばしをもち、小動物や植物などを食べる雑食性だったと考えられている。
- 分類
- 獣脚類 ・ オルニトミムス科(オルニトミモサウルス類)
- 時代
- 白亜紀後期(約9600万〜8500万年前)
- 全長
- 約3.4m
- 食性
- 雑食
- 発見地
- 中国
二連達布蘇(イレン・ダバス)層(内モンゴル)
特徴
アーケオルニトミムスは中型のダチョウ型恐竜(オルニトミモサウルス類)で、全長約3.4m、体重は70kgあまりと推定されている。頭骨と下あごの化石は見つかっていないが、近いなかまの証拠から、角質のくちばしをもち、ダチョウなどに似た羽毛でおおわれていたと考えられている。
後ろあしはがっしりした作りで、足の甲の中央の骨の上端がすぼまらない作りである。首の椎骨には複雑な空洞があり、首に気嚢があったことを示す。2001年に足の骨229点を調べた研究では、疲労骨折の跡は見つからなかった。
発見と命名
1923年、ロイ・チャップマン・アンドリュースが率いたアメリカ自然史博物館の内モンゴル調査で、ピーター・カイセンが3か所の採掘場から複数の個体のばらばらの骨を見つけた。1933年にチャールズ・W・ギルモアがオルニトミムスの新種オルニトミムス・アジアティクスとして記載し、1972年にデール・ラッセルが独立した属アーケオルニトミムスとした。
属名はオルニトミムスに、ギリシャ語で「古い」を意味する語を加えたもので、ラッセルがこの地層を当時知られていたなかで最も古いオルニトミムス科のものの一つと考えたことによる。化石は二連達布蘇(イレン・ダバス)層から出ており、白亜紀後期のセノマニアン期とされる。メリーランド州やウズベキスタンの化石も別種として含められたことがあるが、現在は疑問視されるか別属とされている。
分類と研究
ラッセルはオルニトミムス科に入れ、近年の系統解析でもこれを支持するものと、オルニトミモサウルス類の原始的な位置に置くもの、ガルディミムス科に入れるものがあり、説が分かれる。くちばしをもつほかのなかまと同じく、小さな動物から植物、果実、卵まで食べる雑食だったと考えられている。
同じ地層からはギガントラプトルなどの獣脚類や、バクトロサウルスなどの草食恐竜が見つかっている。当時のこの地域は川が網の目のように流れる広い氾濫原で、植物が豊かだったとされる。
見られる博物館
- ミュージアムパーク茨城県自然博物館日本 茨城県坂東市 ・ 全身骨格
- 中国古動物館(IVPP)中国 北京市西城区 ・ 2階展示
同じ獣脚類の恐竜
同じ白亜紀後期の恐竜
同じ国(中国)で見つかった恐竜
出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。