ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
ティラノミムス
Tyrannomimus ・ 2023年命名
福井県の北谷層から見つかった原始的なダチョウ型恐竜(オルニトミモサウルス類)である。腸骨の縦の稜線がティラノサウルス類に似ることから「ティラノもどき」と名付けられ、ハルピミムスに近縁とされる。
- 分類
- 獣脚類 ・ デイノケイルス科
- 時代
- 白亜紀前期(約1.21億〜1.19億年前)
- 全長
- 約2m
- 食性
- 雑食
- 発見地
- 日本
北谷層(福井県勝山市)
特徴
ティラノミムスは白亜紀前期の日本にすんでいた原始的なダチョウ型恐竜(オルニトミモサウルス類)で、全長約2m、体重約20kgと推定されている。
上腕骨に溝状のくぼみや直径約1mmの穴があるなど、ほかのオルニトミモサウルス類にない特徴が新種と認められる決め手になった。腰の腸骨にある縦の稜線は、ティラノサウルス上科だけの特徴と考えられていたもので、これが名前の由来になっている。
発見と命名
化石は福井県の北谷層から見つかった。1998年に指先の骨が初めて出て、2018年には28点の追加標本が得られて研究が進み、2019年までに見つかった骨は55個にのぼる。タイプ標本は頭骨のない部分骨格である。
2023年に新属新種ティラノミムス・フクイエンシス(Tyrannomimus fukuiensis)として記載された。属名は「ティラノもどき」の意味で、種小名は化石が出た福井県にちなむ。オルニトミモサウルス類としては日本で初めての命名で、2023年9月の時点で福井県で6種目、日本で11種目の恐竜となった。
分類と研究
記載論文の系統解析では、デイノケイルス科に入り、ハルピミムスに最も近いとされた。記載者たちは、解析には含めなかったものの、似た特徴をもつアヴィアティラニスも原始的なオルニトミモサウルス類だと考えている。
北谷層からは竜脚類のフクイティタン、鳥脚類のフクイサウルスとコシサウルス、獣脚類のフクイラプトルやフクイベナートルなど、福井にちなむ名の恐竜が多く見つかっている。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
展示された特別展
- 福井県×タカシマヤ 発掘 恐竜王国展2024年7月17日〜2024年7月29日 ・ 新宿高島屋 11階催会場 ・ 2023年命名の新種
この恐竜が登場する本
- 大迫力!恐竜大百科福井県立恐竜博物館(監修) ・ 図鑑
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。