ENCYCLOPEDIA ・ 獣脚類
シャオティンギア
Xiaotingia ・ 2011年命名
始祖鳥より古い時代の羽毛を持つ小型獣脚類で、前肢と後肢に長い羽毛があった。記載時の解析では始祖鳥を鳥類から外す結果となり、鳥類の起源をめぐる議論を呼んだ。
- 分類
- 獣脚類 ・ アンキオルニス科
- 時代
- ジュラ紀後期(約1.61億〜1.58億年前)
- 全長
- 約60cm
- 食性
- 肉食
- 発見地
- 中国
髫髻山層(遼寧省西部)
特徴
全長約60cm、体重約0.8kgと推定される、羽毛をもつ小型の獣脚類である。体のつくりはほかのアンキオルニス科の恐竜とよく似ており、始祖鳥(アーケオプテリクス)のように前肢が長い。大腿骨は上腕骨より長く、後肢で立って前肢を羽ばたかせることができた可能性がある。
頭、胴、前肢、後肢に羽毛があり、太ももの羽毛は長さ約55mmに達する。すねや中足部にも長い羽軸のある羽根があり、短い距離を飛べたなら後肢も翼として使ったかもしれないとされる。下あごの歯はおそらく10本未満で、原始的な鳥の歯に似ている。
発見と命名
タイプ標本は頭骨を含む、関節したほぼ完全な骨格である。中国・遼寧省西部の建昌県玲瓏塔の髫髻山層から出たとみられる。
2011年、徐星、尤海魯らがシャオティンギア・ジェンギ(Xiaotingia zhengi)と名付けた。属名と種名を合わせて、古生物学者の鄭暁廷をたたえている。
分類と研究
記載時の解析では、この恐竜と始祖鳥(アーケオプテリクス)がドロマエオサウルス科やトロオドン科と一つのグループをつくり、始祖鳥が鳥類の系統から外れる結果となった。そのため「始祖鳥はもはや鳥ではない」と報じられ、鳥の起源をめぐる議論を呼んだ。
しかし数か月後の別の方法による解析では始祖鳥は再び鳥類の側に戻り、シャオティンギアはアンキオルニスに近いとされた。その後もドロマエオサウルス科の最も原始的な仲間、アンキオルニス科、トロオドン科、鳥類のすぐ外側などとする研究があり、位置付けは説が分かれる。
見られる博物館
- 山東天宇自然博物館中国 山東省臨沂市平邑県 ・ 1階に展示
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。