ENCYCLOPEDIA ・ 鳥脚類
プロサウロロフス
Prosaurolophus ・ 1916年命名
目の前に鼻骨でできた小さなとさかを持つカモノハシ竜である。とさかは成長とともに大きくなり、ディスプレイ用の軟組織を支えた可能性がある。
- 分類
- 鳥脚類 ・ ハドロサウルス科(サウロロフス亜科)
- 時代
- 白亜紀後期(約7570万〜7410万年前)
- 全長
- 約8.5m
- 食性
- 植物食
- 発見地
- カナダ、アメリカ
ダイナソーパーク層(アルバータ州)
特徴
プロサウロロフスは頭の大きなハドロサウルス類で、最も完全な標本では頭骨の長さが約0.9m、全長約8.5m、体重約3tと推定されている。最もよく知られた特徴は、目の前に突き出す鼻骨でできた小さな中身が詰まったとさかである。とさかは短く頑丈な三角形で、側面はくぼんでいる。
とさかは成長しても形の比率を変えずに大きくなったため、膨らませられる鼻の袋のような軟組織の誇示器官があったのではないかと考えられている。2体の幼体の標本には皮膚の跡が残り、直径3〜7mmの小さなうろこの間に、長さ約29mmの細長い大きなうろこが混じっていた。
発見と命名
1915年、アメリカ自然史博物館のバーナム・ブラウンがカナダ・アルバータ州スティーブビル近くのレッドディア川で頭骨を掘り出し、1916年に模式種プロサウロロフス・マクシムスを命名した。属名は「サウロロフスの前」を意味し、ブラウンが1912年に記載した、より長く尖ったとさかをもつサウロロフスと比べて名付けられた。
最初の頭骨は吻が壊れていて長すぎる形に復元されたが、まもなくよりよい化石が見つかり、1924年にはウィリアム・パークスがほぼ完全な骨格を記載した。20〜25体分の化石が知られている。1992年にはジャック・ホーナーがモンタナ州の化石から第2の種ブラックフィーテンシスを記載したが、その後の研究でマクシムスと同じ種とされている。
分類と研究
中空のとさかをもたないサウロロフス亜科(ハドロサウルス亜科)に分類される。名前からサウロロフスと結びつけられることが多いが、近い関係にあるとする研究と、ブラキロフォサウルス、エドモントサウルス、グリポサウルス、マイアサウラなどに近いとする研究があり、説が分かれる。
モンタナ州では複数の個体が集まった骨の密集層が見つかっており、干ばつのときに水場の近くに集まった群れと解釈されている。少なくとも一時期は群れで暮らしていたと考えられている。
見られる博物館
当サイトの博物館ガイドには、この恐竜を常設展示する館はまだ載っていない。
展示された特別展
- 特別展「バッドランドの恐竜たち ~北アメリカの1億年~」2024年7月12日〜2024年11月4日 ・ 福井県立恐竜博物館 ・ ハドロサウルス類
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出典
数値は研究により変わる概数。内容は2026年10月時点。